
みなも 18-4/真鍮/2018/個人蔵
金属を溶解する鋳金技法により「みなも」を制作しています。きっかけは生まれ故郷での川の思い出です。水面は次々と表情を変え、その煌めきや、何度も変化し同じ形態を見せない水の表情に、かけがえのない唯一性と永遠性を感じています。
2016年に故郷で起こった熊本地震で見慣れた風景が変化したことにより、日々の当たり前としていた物事が、永遠ではないという尊さに改めて気付かされました。「かわらない」当たり前の日常の大切さに気付くことが出来るのは、 変化があり「かわる」物事が起こるからだと感じました。
「水が流れる」こと、「水面に波紋や波が出来る」ことは、「かわらない」現象で、永遠性を感じています。私はここに「かわらないことの美しさ、大切さ」の象徴の意味を持たせたいと考えました。当たり前に感じる一瞬一瞬の美しい現象を眺め、日々を見つめ直すために、私は日常の痕跡として、金属を溶解し、注ぎ込む「鋳金」技法に刻みました。
「鋳金」の金属を溶解し、流し込むという行為には、自身の作品に対し、想いや祈りを吹き込む意味を持っています。波紋、波の揺れる模様を「みなも」とし、その形態を金属の力で保持し、輝く姿を留めることが出来ると考え、「 みなも」に「かわらない」ことの尊さの想いを込め、制作しています。私の作品に触 れ、何気なく当たり前に思う日常を、少しでも想ってもらえたら幸いです。
2021

かわらないけしき 21-1/青銅/2021/w300×d300×h15mm

かわらないけしき 21-2/青銅/2021/w152×d300×h10mm

かわらないけしき 21-3/青銅/2021/w150×d150×h13mm

かわらないけしき 21-4/真鍮/2021/w150×d155×h15mm

かわらないけしき 21-5/真鍮/2021/w100×d100×h15mm

かわらないけしき 21-6/青銅/2021/w130×d75×h15mm

かわらないけしき 21-7/真鍮/2021/Φ175×h15mm


かわらないけしき 21-8/真鍮/2021/Φ90×h15mm

かわらないけしき 21-9/青銅/2021/Φ90×h18mm

かわらないけしき 21-10/青銅/2021/w300×d30×h35mm

かわらないけしき 21-11/青銅/2021/w170×d45×h37mm

かわらないけしき 21-12/青銅/2021/w110×d63×h45mm


かわらないけしき 21-13/青銅/2021/w70×d70×h70mm

かわらないけしき 21-14/青銅/2021/w90×d50×h73mm


かわらないけしき 21-15/青銅/2021/w50×d50×h67mm


みなも 21-1/青銅/2021/w150×d150×h20mm

みなも 21-2/青銅/2021/w120×d120×h15mm

みなも 21-3/青銅/2021/w100×d100×h20mm
2018

かわらないけしき/青銅/w120×d120×h740mm(修了制作)/一部個人蔵

みなも 18-1/真鍮/2018/w120×d40×h70mm

みなも 18-2/青銅/2018/w60×d30×h60mm

みなも 18-3/青銅/2018/w110×d30×h100mm /個人蔵
2017
みなも 17-1(表面)/真鍮/2017/w250×d100×h150mm

みなも 17-1(裏面)

みなも 17-2/青銅/2017/w230×d60×h150mm
2016 卒業制作
みなも −ながれる−/真鍮/w885×d318×h9mm /金沢美術工芸大学蔵
みなも −ひろがる−/真鍮/2016/w420×d390×h7mm
みなも −かえる−/真鍮/2016/w335×d247×h7mm
みなも −おちる−/真鍮/2016/w210×d205×h7mm /金沢美術工芸大学蔵
みなも −ゆがむ−/真鍮/2016/w597×d476×h9mm/金沢美術工芸大学蔵
みなも −ゆれる−/真鍮/2016/w390×d245×h7mm